立川市からのお客様 XperiaXZ2|バッテリー膨張修理

XperiaXZ2 バッテリー膨張修理のご依頼【立川市】
こんにちは!
スマホ修理GENIE立川店です!
今回ご紹介するのは、画面が浮いてきてしまったXperia XZ2のバッテリー交換修理です。
「使っていると、なんとなく画面が浮いているのに気づいて…」とご来店されたお客様。
隙間から覗いてみると内部のバッテリーが膨張しているようだったため、安全に修理したいとご相談いただきました。
Android端末は背面から分解するモデルが多い中、この機種は画面側から分解するため、バッテリーの膨張によって画面が浮いている状態でした。この状態の場合は修理が比較的スムーズに進むことが多いです。逆に、画面がしっかり接着されている場合は、画面を割らないように慎重に作業を進める必要があります。
バッテリーが膨張して画面が浮いたXperiaXZ2
お客様のXperiaXZ2は、バッテリーの膨張によって画面右下が大きく浮き上がっていました。一見すると画面が外れかけているように見えますが、これは内部のバッテリーが膨らみ、画面を押し上げていることが原因です。このような状態は発火等のリスクが高まるため、非常に危険です。特に充電中や高温になる環境下では、さらに膨張が進む可能性があります。お客様は異変に気づいてすぐに使用を中止し、当店へご来店いただいたため、大事に至らずに済みました。バッテリーが膨張していることに気づいたら、無理に画面を押し戻したりせず、専門の修理店に相談するのが最も安全な対処法です。
浮いた画面を取り外し
バッテリーの膨張により既に画面が浮き、接着力が弱まっている状態だったため、比較的スムーズに画面を取り外すことができました。画面を開いてみると、予想通りバッテリーがパンパンに膨らんでいるのが確認できます。さらに、バッテリーの圧力によって中間プレートがわずかに湾曲していることも見て取れました。この湾曲が、画面の浮きをさらに助長していることがわかります。この中間プレートは、端末の強度を保つ重要なパーツであり、変形がひどい場合は交換が必要になるケースもありますが、今回は軽微な湾曲だったため、修正して再利用することにしました。
膨張したバッテリーの取り外し
いよいよ膨張したバッテリーを取り外す作業です。この工程が最も神経を使うポイントです。膨らんだバッテリーは非常にデリケートで、少しでも傷つけたり無理な力を加えると、発火や破裂の危険があります。専用の工具と慎重な手つきで、バッテリーを本体からゆっくりと剥がしていきます。特に接着が強い部分は、専用の溶剤を使いながら少しずつ剥がしていくことで、バッテリーに負担をかけないように作業を進めます。お客様の安全を第一に考え、細心の注意を払いながら作業を進めました。
新しいバッテリーの取り付け
古い膨張したバッテリーを無事に取り外し、いよいよ新しいバッテリーに交換します。膨張したバッテリーと新しいバッテリーを並べてみると、その差は一目瞭然です。新しいバッテリーは薄くフラットで、本来のスマートな姿を取り戻しています。交換する際は、バッテリーの位置を正確に合わせしっかりと固定します。この時、配線を噛んでしまったり、ほかのパーツに干渉しないよう注意深く作業を行います。新しいバッテリーを固定し、中間プレートを元に戻すことで、内部の構造が安定し、端末全体の剛性も回復します。これで端末内部の修理は完了です。
バッテリー交換完了!
新しいバッテリーに交換し、しっかりと画面を再接着して修理完了です。画面の浮きもなくなり、お客様にご来店いただいた時とは見違えるほど安全な状態になりました。バッテリーの膨張は、見た目の不格好さだけでなく、画面の破損や最悪の場合、発火等につながる可能性がある非常に危険な症状です。今回の修理で、端末は再び安全にご利用いただけるようになりました。お客様にも「これで安心して使えるよ!」と大変喜んでいただけました。また何かお困りごとがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください!
この度は当店ご利用いただきましてありがとうございました!
- 症状XperiaXZ2 バッテリー膨張
- 対応バッテリー交換修理
- 時間約180分〜
スマホのバッテリーが膨張した時の注意点
スマホのバッテリーが膨張した際、最も注意すべき点は、無理に押さえつけたり、針で穴を開けたりしないことです。
【主な理由】
- リチウムイオン電池の膨張は、内部に可燃性のガスが溜まっている状態です。
- 物理的に圧力をかけたり、傷を付けると、発火・爆発・有毒ガス発生の危険があります。
【具体的に気をつけること】
- ・使用を直ちに中止する
充電や電源オンのまま使用すると、さらに発熱や膨張が進む可能性があります。 - ・圧力をかけない
ケースやカバーで無理に閉じたり、テープで固定しようとすると危険です。 - ・針や工具で刺したり、潰したりしない
内部の電解液が空気に触れると、火花や発火のリスクが非常に高まります。 - ・水で冷やさない
水没させると、内部で化学反応が起こり、より危険な状態になる可能性があります。 - ・安全に処置する
できるだけ早く修理店やメーカーに相談してください。保管する際は、不燃性の容器(金属缶など)に入れ、直射日光を避けるようにしましょう。
スマホの異変に気づいた際は、まず当店のような専門家にご相談いただくのが最も安全です。

Taku
店長・Apple認定修理技術者
初めてスマホを分解したのはiPhone 3G。そこから十数年、たくさんのスマホを直してきました。今ではApple認定の修理技術者として、日々いろんな機種と向き合っています。現在は総務省登録修理事業者「あんしんスマホ修理の会」の会長としても活動中。お客様の「困った」を「助かった!」に変えるため、わかりやすく丁寧な対応を心がけています。スマホのことなら、なんでも気軽にご相談ください!